2014年9月3日水曜日

呼吸はグラデーション

山洋平さんという方の展示を見に行った。
母の陶芸教室に通っている方が展示のお手伝いをしてるからと、母に誘われて行った。
展示会場が見えてきて、透明なガラス越しに絵が見えてきてすぐに「うわ、これいいぞ」とわかった。
どうやら波長や感性が合うらしく、絵が発するものがどんどん言葉で浮かんだ。

ともみは絶対この人を忘れない。
絵からもらったエネルギーを忘れない。
山さんの全てを心に刻んだ。

あの場での出会いの全てがとても不思議で引き寄せ合う力を感じた。
なるほどここでこう出会う運命だったのかと思った。

山さんの展示からふっと湧いたのが「呼吸はグラデーション」という言葉だった。


山さんの絵は、夜は一点から発光していた。宇宙の創生のような。暗闇から生まれた光。
昼間は光を放出して、画廊全体がきらきらに包まれていた。光の中にたたずむ温もり。
光と闇、陽と陰、明と暗、太陽と月、生と死、赤と青、天と地などなどなどなど、対になるもの同士が画面の中でいっぱい描かれていた。
いつも一緒なのね。

to Uの最初の歌詞に「光と影 表と裏 矛盾も無く寄り添ってるよ 私達がこんな風であれたら」というフレーズがある。

愛の奥深さ。山さん自身も絵も、奥深すぎて愛という言葉は出てこなかった。
それは奥にひそみながら、全体に融けていた。
闇と光の関係みたいに。

言葉にすればきりがないというほど言葉が浮かぶ。
私のどこかのスイッチを押されて、どんどん溢れてくる。
ひとみさんに会った時に入るスイッチと同じ。
潜在意識のスイッチだ。

私は絵を描くとき何かが降りて来るタイプだから
いつでも潜在意識が丸出しのタイプだから
スイッチさえ入れば世界はいかようにも見える。
目に見えないものが沢山見える。見えるというのは心の目に映るという意味で、いきなりオバケが見えるとかそういうことではない。

山さんも、ひとみさんの名前も、素敵だ。
ひとみさんは 名前の意味は「瞳」なのに、字は「仁美」だった。
目という意味を持ちながら、字は「美しい魂」という意味じゃないか。
あるいは「優しい心」でもいい。「美しい心を持った人」という感じ。
心の目と、肉体の目が繋がっている。そんな感じのいい名前だ。

いい名前の人ばかり。
みんな名前をちゃんと受け止めて生きているところが素敵だ。
名前は呪いじゃない。祈りだ。

山さんの絵は祈りとまじないだった。
ちゃんと▲があって、それは家だと思った。
拠り所がちゃんとある。
飛び出してもちゃんと戻るところを描いてる。
優しくて優しくてたまらない。

そして私は、色んなことを慧くんと結びつけて考えてしまう。

山さんはフランス人(多分)の方と結婚してフランスに住んでる。
5月にお子さんが生まれたらしく、その名前がすごかった。
「ルアプカシ」
アイヌ語で、意味は ルが「道」アプカシは「歩く」
道を歩くという名前。
(ルーアプカシかもしれない。むずかしい)
山さんはなんかその流れで、「旅だ」って言ってた。
何が、なのか、忘れたけど「旅だ」って言葉がとても強くのこってる。

今までの私は、旅なんて、煩悩の1つだと思って少し馬鹿にしていた。
自分探しとか、温泉とか、牡蠣とか。本気で求めてないだろって思ってた。
こうして「旅」を自分の思考から追い出していたけど最近変わってきた。
身近な友達が移住を生活するという活動をしていて、家を背負って歩いて日本をめぐっていることが大きなきっかけだった。
彼がヒタチオオタに寄ったことでかなりかなりかなりそれが自分の身近なことになった。
それまでとは全然違うものになった。
もっともっともっと遠くから、「さとしがんばれ」「さとしすごいな」と思ってみてたのに話してみたらとっても共感して、そしてやはりすごいなと思ったり、感心して。
こんなにアートのことすんなり話せたの、はじめてだったんだ!
それは私にとってちょーーすごいこと
ちょーーーすごいこと
だった

今、アートの話、けっこう色んな人と話せる。
それもすっっっごい不思議だ。今までできなかったのに。すごく嬉しい。
でも慧くんは同じ感覚というか、波というか、空気を少し感じて、それがまたとてつもなく嬉しかった。

これが山さんにもあった。もしこの感覚を第七感(慧覚)と名付けるのならば、山さんにもこの第七感を感じたのだ。

めっっちゃ嬉しい!!

なんか話がとってもずれてしまったけど、歩くとか、旅とか、そういうことの凄さ、強さ、面白さ、ものすごくものすごく感じる日々の中で、山さんの子供の名前が道を歩くって名前だったことがものすごくて。

しかもしかもしかも私の小学校からの唯一の親友の名前は「歩音」なんだよ。

しかもしかもしかもこの前スバラシイ「サカキマンゴー」さんのライブの時に見えたビジョンがさ、子供に「足歩」って名付けるというものだったんだよ。そんな予言みたいなビジョンみたんだよ。ビジョンみるって、ただ知覚したってことだよ。目の前に見えるわけじゃないよ何度も言ってるけど。


旅への感覚が超変わったんだ。
人は旅が大好きなんだな。
人は何故えがくのか。と同時に
人はなぜ旅にでるのか。だと思うよ。

そして私ぜったい旅しなきゃと思ったんだよね。

私は1人で、歩いて、知らない土地にいったことがない。
私がもしそんなことしたら、私、私、私、私、ものすごい心がとけて、地面とつながって、日本全体を知覚してしまう気がした。

東京では人混みの中でいくら歌っても誰も気にしないから歌ったりする。
地元では人がいてもいなくても自分の庭だから踊りながら歩いたりする。

それが別の見知らぬ土地でもできてしまう感じ。
そんな感じがする。

ここ最近の興奮を言葉にするのが難しい。
冷静にはまだなれない。
冷静になると恥ずかしくなる気がする。

毎日「愛!」って思ってる

大海原のような人とか、風のような人とか・・・
なんでそんな人がこの世の中にいるんだい
しあわせ

またブログに神経と能力を使ってしまった・・・。

明日がんばれるかな。ブログに書かないとおさまらない気持ちを書くと今度はエネルギー消耗するんだよな。

いや、これを糧に。

ブログより会話がしたいね。いつも思うことだけど。


ああ。ほんとに山さんありがとう。








一番すてきだと思った絵の写真は撮れてない。
全部載せたいけど多いので出し惜しみする。

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