2017年10月9日月曜日

早朝は命の足音がする

ときどき、朝早く目がさめる。
体力がありあまっているとそうなる。
図書館で借りた網野善彦監修の本を6割くらい読んだ。
日本の民俗史に思いを馳せる。

朝がすき。少しずつ空が白んでいく、鳥がさえずる、台所の窓からぴかぴかした光が差し込み、木の陰がうつる。そよ風とともにゆれて、光も一緒になってゆれる。
棚の調味料やガラスの器がほんわりと透ける。
寒かったのが少しずつあたたかくなり、体温を取り戻していく。
眠りが覚める。命が起き出す。挨拶がはじまる。ぐるぐると動きがはじまる。
生きることの裏には、生きることの根底には必ず死があるのだという感じがする。
死にも歩みがある。生と死を含めた命そのものの足音がする。