2017年1月31日火曜日

刷毛、洗いざらい

器の話でもしようか

中国の故事に「壷中之天」というのがある
「壷の中に天有り」ということらしい
壷の中には別天地がある。仙人たちが住まう理想郷があるのだそうだ。
NHKで、その思想がちょうど伝わったタイミングで前方後円墳が壷型になったのでは、と言っていた。
壷の中に別の世界・・・?
かわいすぎるぜ。そう思った。

器の表面、ぐるりと一周する。
巻物でもない。絵画でもない。絵が、ひとつながりになっている。
全体を見渡すことはかなわない。ぐるぐる、回して見るしかない。
輪廻というか循環というか。良いか悪いかは別としてなんとも神秘的な構造だと思った。
そこに壷の思想が入ってきちゃうとね。
もう器が神秘的で神秘的で、仕方がない。

トラース構造の話もやばい。

私の論文に「命に見合う器を設計し、焼成する」と書いてあった。

人間は器だと思う。

村上慧くんが「ともちゃんと話していると誰と話しているかわからない」といっていた。
私は透明な器なのかもしれない。
透明な器の底は、別天地の表面で、そこに映り込んだ像と慧くんは会話をしていたのかもしれない。


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