2014年6月15日日曜日

病み上がり ver.






感情は揺さぶられるもので、そこに軸を持つことはできない。
軸はもっと奥深く、命が生きることを求めるその根源に突き刺さるもの。

午前は大中のこども達とワークショップをしてきた。
私は一部の小学生男子にめっぽう弱いというか・・変質的に溺愛しているのだけど
久しぶりにストライク(語弊ある)の子たちがいて、まじで友達になりたくなった。
心の中にいる小学生の自分が、仲間に入れて!!!って叫び出す感じ。

午後、常陸太田の友人と絵本作りのロケハンをしてきた。
私は、金砂郷の鬱蒼と繁る草が好き。木が好き。山が近くて、山のすぐそばに人がちょこんちょこんと住んでいる空間が好き。金砂郷大好き。
場所によってそれぞれ色んな雰囲気がある。地区として分かれているようで、分かれていない部分だってある。そういう地続きのものも、地区ごとの特有の雰囲気も、全部絵本で表したい。
絵本の目的は色々あるんだけど、そういうものを越えてやり抜きたい、やり遂げたい、表現し尽くしたいと思えるものがどんどんと溢れてきた。
共に絵本を作る彼女のおかげもある。
彼女が見せてくれる世界のおかげでもある。
こんなにこの土地を見つめて、愛しさを募らせている乙女がいることは幸せなことだと思うよ。常陸太田さん。

その子は「白」になりたいと言っていた。
どんな白?
白昼夢のような・・もやがかかってうっすら先が見えるような・・
真珠のように白のなかに色んな色が隠れているような・・
そんな白だと言っていた。
私が思い浮かべたのは貝殻の裏側だった。
白いけど、光の加減で虹色に見える。真珠と同じだね。

白かあ。空を見上げたら雲が浮いてた。ぷたぷた。
その白は、真っ白ではない。空の青に重なって、うっすらと青がにじむ白。
彼女がなりたいのは、きっとこういう白なんじゃないかと勝手に思った。
白といっても、場所や環境によって色味は変わる。雲も真っ白ではない。
シロツメクサの白も、朝もやの白も、真珠の白も。
どこに言っても浮いてしまう、漂白された白ではなく、どこにいても光を吸収して輝く白。
白って華奢そうだけど、とても強い色だと思ってる。
白はいつも光を反射していてシャンと強い。それでいて無垢な色だから、彼女にぴったりだと思う。

私は「透明」になりたいと言った。
澄んだ湖の水面のように、空も山も月も全てを反射して映し出す鏡でありたい。
そして、水底まで透過してしまうくらい透明でありたい。
全てを反射し、全てを透過する透明な人になりたいというのが昔からの気持ち。

似てるようで違うところが面白い。

彼女はふとした時に発する表現に愛がこもってる。
めちゃめちゃギュっとこもってる。
細かすぎて、いっつも脳内にメモするんだけど、時間が経つと忘れちゃう・・・。次はほんとのメモをとろう!
それだけで、彼女が愛にまっすぐで、誠実だということは伝わるんだ。
それだけでも相手にはわかるんだyo!


はあ。6月に入ってから、ずっとへこんでばかりだった。
人前で泣いたり、電話で泣いたり、泣きながら寝たり、泣いてばっかだった。
どこにもいけない、逃がせない気持ちと、ゆきばのない自分と対峙していた。
どうしようもない絵を描いて。絵画表現の難しさにあらためて直面して。
構成力のなさとかさ。
愛がないと絵が描けない。その愛に浸かって心を踊らせないと展開しない。
愛が先立つから絵を描く場合もあるし、描いている間にどんどん募る場合もある。
もはや絵と人の区別もなく、私にとってはどちらも謎。どちらもなぜ好きなのかわからない。
でも向き合う。同じように向き合うだけだ。

昔はへこんだらどこまでもどこまでも落ち続けてた。
でも今は暗闇に見えても、うっすらと光が漏れててなんとか動ける。
悲しみであろうが喜びであろうが、全身で享受することが愛だ、闘争だと考えていたけれど
私も私の愛し方を心得て来たのでしょうね。

優しい人が沢山いるから、すぐその人たちに頼れるようになったのはかなりの変化だと思う。
昔は無理だったもん。我慢するとだめな爆発の仕方するから、それが一番いやだから、ていうか辛くてしょうがないから優しいとわかってる人に優しい言葉をねだる・・
いやん。ほんとに助かります。

たまにメールしたり電話したり弱音吐かせてくださる方々、いつもありがとうございます。
(誰もこれ読んでないと思うけど!)


昨日まで寝込んでいたので、ほんとの病み上がりです。
優しい歌を聴いて今日もゆっくり休もう。

ともみは十分愛されている。

ともみは今とっても幸せだ。

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