2017年8月25日金曜日

いい子になるより大切なこと

昨年の9月かな。吉原弁財天で壁画を描いていたらふらりと立ち寄った人に「曼荼羅を描いてくれませんか」と声をかけられた。
そのときは元気がなかったから難しくて、6月に「時が満ちたので描かせてください」と連絡をした。
それで本格的な曼荼羅を描きました。
なんとも不思議なご縁だな。

住んでいる徳島県から用事で吉原の近くに来て、歴史のある街だから一応見とくかみたいな感じで歩いてたら神社を見つけて、神社あったら入りたいタイプだから一応お参りするかという感じで立ち寄ったら私が絵を描いていた、ということらしい。
先日展示に来てくださり(なんてことだ)
色んな話をした。
この絵の前で座禅組みたいなとか、発想の仕方や絵の見方が興味深い。絵を自分のそばに引き寄せて見つめることができることはとても素晴らしいことだ。
壁を作らないでくださって嬉しかった。

絵に祈りを込めてください、とアドバイスをされた。

お菓子屋さんのエピソードが素敵だった。
知り合いのお菓子屋さんは毎日お菓子に声をかけてたんだって。
感謝する相手は必ずしも人だけではなくて、万物の全てだし、物の全てに声がある。対人じゃなくて対万物。
おかしがものすごく稀に返事してくれたこともあったらしい!笑
お菓子屋さんは信仰心はなかったけど、色んなものにいつも感謝をしていたらしい。
徳島の人も、毎日朝には玄関とトイレを掃除してるんだって。掃除すると嬉しいしありがたいと思えるみたい。そうやって感謝できる時間をライフワークにしているの。

それらの話を聞いて思ったけど、人に対して善人であるとか「いい子」になることよりも、黙々と功徳を積むことが何よりも人を豊かにするんじゃないかなって。

曼荼羅はちゃんと参考作品があります。でもトレースはしてないです。
毎日拝むものだから、疲れない絵にしようと思って色を選んだつもり。
ここから作品が熟成していくのかな。
私の曼荼羅はまだまだ。頑張ろう。


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